2016年8月12日、『Science』誌に発表された論文が大きな注目を集めた。そのタイトルは「Eye lens radiocarbon reveals centuries of longevity in the Greenland shark(目のレンズの放射性炭素からグリーンランドシャークの数世紀にわたる寿命が明らかに)」、発表者はデンマーク・コペンハーゲン大学の博士研究員ユリウス・ニールセン氏らのグループだ。「以前から英語名のグリーンランドシャーク、すなわちニシオンデンザメが長寿だろうとは、多くの研究者の間でいわれていました。そこで実際にどれぐらい長生きしているのかを、ニールセン氏らが解