その店は、福岡・博多から車で30~40分のところにあった。 福岡都市高速の粕屋ICを下り、田んぼの広がる田園風景を抜け、巨大な鳥居をくぐる。そのまま道幅の狭い山道を蛇行し、静かな山の中に響く小川のせせらぎに耳を傾けながら顔を上げると、小さな橋の向こうに、三角の、かわいらしいフォルムの茅葺き屋根がふたつ。「ここはいったい!?」 そんな不思議な気分で苔むした庭を進むと、それまでに見たことのないような大きな茅葺き屋根の建物が目の前に。屋根の高さは11.5m、幅37.5m。向こうまで続く幅の広い軒下は圧倒的で、この建物がいかにデカいかということがよくわかる。 この日はあいにくの雨だったが、きれいに刈り
高級だし市場を生み出した「茅乃舎だし」、その根底に流れるまちづくりの哲学
福岡・博多のお隣なのに懐かしい里山、誰もが住みたい「久山町の研究」(1)
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供