まず、次のような問いから始めたい。 国債の金利を無リスク金利と称しているように、われわれは、民間よりも国家の信用度が高いものだと思い込んでいないだろうか? 政府の信用度は、一般的には民間企業などよりも高く評価されているだけに、当然のように考えているかもしれない。 信用度は、簡単に言えば、貸したお金が返済される可能性を示しており、信用度の高さはリスクの低さを意味する。企業に貸したお金は倒産などにより返ってこないことはあっても、国に貸したお金の返済を心配することはそれほど多くないはず(近年は、日本国債の発行残高が多くなりすぎて、心配になっている読者は多いかもしれないが)。 信用度が高いほど、貸した
商人は政府に近づきすぎてはいけない、遺言を守れなかったメディチ銀行の最期
国家の対立が深まる時代、企業が心したい「慎重さ」とは
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