東京では過去100年間に約3℃の年平均気温の上昇があった。下のグラフは気象庁のデータによるもので、東京・大手町の気温である。以前の記事で紹介した吉祥寺(東京都武蔵野市)にある成蹊気象観測所のデータでも、ほぼ同じ気温上昇が観測されている。これは主に都市熱によるものだ。 これは今後心配されている地球温暖化の気温上昇のほぼ上限にあたる上昇幅とスピードだ。 このように、過去、都市熱によって急激に気温上昇した場所は多いが、農業に顕著な悪影響が出たという報告はほとんどない。 東京ではいまでも農業は盛んに行われている。キャベツやナシ、それに高温障害が懸念されているミカンや水田による米作も営まれている。 宅地
「北海道の米は不味い」はなぜ変わったのか?高い適応力を持つ日本の農業
【前編】農業はテクノロジーの塊、地球温暖化にも適応できる
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