“ゴーンショック”を境に苦境に陥っていた日産自動車が今年に入って攻勢に出ている。1月に中型SUVのBEV(バッテリー電気自動車)「アリア」、6月に軽自動車のBEV「サクラ」、そして7月25日には中型SUVの第4世代「エクストレイル」を発売。昭和~平成初期に比べてクルマの新商品発表数が激減している中、半年で大物商品三連発は珍しい。 その中で今回は、三連発のトリを務めたエクストレイルに注目してみたい。この新型エクストレイルは前の2モデルと異なり外部電源からの充電ができないハイブリッドカーである。クルマ自体は2020年に北米で「ローグ」の名で発売されていたもので、新味はない。日産はその日本仕様を小型S