いま流行っている「パーパス」という言葉をご存知だろうか? 世界的には10年以上前から企業や経営の「存在意義」を問う際に使われていたようだが、SDGsが社会的認知度を高め、それを経営目的に据える企業が増大するにつれて、より頻繁に見聞きするようになった。ここ何年かは、人財育成の世界にも展開しつつあるように思う。へそ曲がりの筆者はそういう流行り言葉を聞くと、体内の警戒信号が鳴り響く。流行り言葉に踊らされる人ほど、迷走することを筆者は経験則上知っているからだ。