『「食べること」の進化史』(光文社新書刊)は、分子調理学を専門とする宮城大学食産業学群教授の石川伸一氏が、10年後から200年以上先までを見据えて「食」の行く末を予想する一冊。本書からは、食を巡る科学や技術はおおいに進むが、食を巡る人の身体や心はそう変わらないといった、科学技術と心身の乖離状況が見えてくる。