1991年当時の大学審議会自体は、戦後の大学において一般教育が抱えていた問題点や課題を十分に認識しつつも、なお各大学の創意工夫と努力によって、一般教育の理念・目標が再認識され、それが大学教育の不可欠な一環として「再構築」されていくことを期待していた。しかし、そうした期待は、見事に裏切られたと言わざるを得ない。なぜ、そうなったのか。
一般教育を縮小させた規制緩和と大学内部の“偏見”
大学教育にとって「教養」とは何だったのか(3)
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