忘れてはいけない初代「ヴィッツ」の志

最良のスモールカーを追い求めたトヨタ技術者たち
2011.1.31(月) 両角 岳彦 follow フォロー help フォロー中
このエントリーをはてなブックマークに追加
この写真の記事へ戻る
「ミニ」の開発責任者、アレック・イシゴニスが自らのアイデアをさっと描いたスケッチ。デザイナーが関わるまでもなく、すでにミニならではの形が、技術的論理性に基づいて現出している。手近にあった紙に走り書きした、いわゆる「ナプキンスケッチ」が鍵を握るものになることは今も実は変わらない。(写真提供:Austin-Rover)
今日的自動車技術に基づく合理的デザインの原点、初代「ゴルフ」。全長3.7×全幅1.61×全高1.4メートル。車両重量800キログラム。現行「ヴィッツ」の方がひとまわり大きく、200キロほども重いのである。衝突安全対策などでクルマが大きく重くなったことがあるにしても。(写真提供:フォルクスワーゲン)
初代「ヴィッツ」(輸出名「ヤリス」)。凝縮されたパッケージングそのものが健康なプロポーションとして形に現れ、それをデザイナーの創造性が仕上げたフォルムであり、適度に可愛らしいキャラクターも、コンパクトカーとしては好ましいものだった。(写真提供:トヨタ、以下同)
初代ヴィッツのリアビュー。丸さが特徴だが、後席でも座った人間の頭から上体を包む空間をきちんと構築した外側にボディー外面で包むデザインをしているので、特にこの3ドアでは必要十分な居住空間が確保されていた。
初代ヴィッツのインテリア。ダッシュボードは樹脂成形のブロックを組み合わせる構成で、別の表皮を貼り込むことをせず、成形面がそのまま表に現れている。中央に置いたメーターユニットだけでなく左右前方下部のブロックなども、運転席が右でも左でも最小限の部品変更だけで対応できるように考えて分割されている。ダッシュ表面やシート表皮に刻まれたパターンも、デザイン部門が検討を繰り返しつつ創造性を発揮したところ。
初代ヴィッツを側面から見た透視写真。人間を少し立てた姿勢で座らせることで、身体が占有する空間の前後長を詰め、走行機能要素も可能な限り凝縮するという、コンパクトカーとしての基本を追求したパッケージングである。

産業の写真

伝統のスーパー4ドアセダンがPHEV化でさらに強力に「 ベントレー フライングスパー スピード」に試乗
ソニーから独立して10年、ノジマグループとなるPCメーカー「VAIO」社長が語る“純国産”メーカーのこだわり
原子力発電、再稼働しないことで生じるリスクに目を向けよ 規制委に便益とのバランスを求める制度が必要だ
自らの感覚を信じ、SUBARUでの自動運転の実現を目指した技術者の半生
問屋を通さないアイリスオーヤマの「メーカーベンダーシステム」、“物流で市場を制する”仕組みとは?
日揮HDのデジタル戦略・IT統括ユニット部長が語る、サイバーセキュリティマネジメントと実践からの学び

本日の新着

一覧
次々に新設され、大半が消えていくアートアワード、18回目を迎えた「AATM」が支持される理由
東京丸の内・行幸地下ギャラリーで「Window Gallery in Marunouchi―from AATM vol.2」が開催
川岸 徹
【有馬記念・展望】一年間しのぎを削ってきた一流馬たちの最終決戦場、数々のドラマが生まれた舞台で今年はどうなる
「あの日」の名馬伝説(12)
堀井 六郎
米大統領選はトランプ圧勝、減税恒久化などで米財政赤字は1000兆円増確実
2024年を振り返る:コンクリート天井打ち破れなかったハリス、上下両院制覇で共和党天下に【JBpressセレクション】 
高濱 賛
中国がはまる介護地獄、高齢者すでに2億人超…経済低迷が追い打ち、カネがあってもろくな介護を受けられず家族崩壊
藤 和彦
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。