消えゆく「シビック」の偉業を改めて語ろう
初代「シビック」2ドア。最初は「ミニ」と同様にリアハッチなしだった。4輪車メーカーとしてのホンダの重要な転換点を生み出した傑作車である。(写真提供:ホンダ、以下同)
(画像1/3)
初代「シビック」2ドア(内側の赤線描写)と、CVCCエンジンを搭載しての米国輸出を考え、後席空間と車体の前後を少し伸ばした4ドアの側面パッケージングレイアウト図面。4人の大人を自然な姿勢で座らせ、それをきっちりと包み込むキャビンと、できるだけ凝縮した走行機能要素を組み合わせて構築する。その論理性がダイレクトに伝わってくる画である。今日では主に衝突対策要件から、この居住空間をこれだけタイトな車体にまとめることは困難。
拡大画像表示
(画像2/3)
CVCCエンジンの構造と作動の概念図。太い主吸気通路から主燃焼室へは希薄な(燃料混合量の少ない)混合気を送り、それとは別に小さな副燃焼室に燃えやすい濃いめの混合気を細い通路から供給。その副燃焼室に点火プラグで火をつけ、細い孔から噴き出す火炎が主燃焼室の希薄な混合気に燃焼を広げてゆく。当時はまだ三元触媒の性能、耐久性が未知数であり、それを使わずに排気規制値をクリアできたことは大きかった。ただし、燃焼エネルギーのロスが大きいことなど、今日では副燃焼室方式のメリットはもはやないと考えられている。
(画像3/3)
消えゆく「シビック」の偉業を改めて語ろう
この写真の記事を読む

本日の新着

一覧
毛沢東や鄧小平の時代とは違う、強大国となった習近平時代の中国は「台湾」で妥協しない、その虎の尾をなぜ安易に…
【舛添直言】商売でやっている保守系雑誌の真似をして、威勢のいいことを言うのは政治家の仕事じゃない
舛添 要一
【ウナギの闇】ハイチでは麻薬ビジネスのマネーロンダリングに利用も、資源管理には大消費国・日本の責任が大きい
ワシントン条約の規制は免れたが、求められる厳格管理と資源回復に向けた方策
志田 富雄
香港高層マンション火災、背後に親中派の汚職か…浮上する人災説、竹の足場より疑わしい中国化した香港の闇
はやくも言論弾圧、当局による原因究明を多くの市民は信じていない
福島 香織
政府が補正予算で見せたAI活用の本気度、AIと半導体に追加投資の意味とは
政府が狙うAI立国、AI活用は企業経営の必須科目に
木寺 祥友
フォロー機能について

フォロー機能とは、指定した著者の新着記事の通知を受け取れる機能です。
フォローした著者の新着記事があるとヘッダー(ページ上部)のフォロー記事アイコンに赤丸で通知されます。
フォローした著者の一覧はマイページで確認できます。
※フォロー機能は無料会員と有料会員の方のみ使用可能な機能です。


設定方法

記事ページのタイトル下にある「フォローする」アイコンをクリックするとその記事の著者をフォローできます。


確認方法

フォロー中の著者を確認したい場合、ヘッダーのマイページアイコンからマイページを開くことで確認できます。


解除方法

フォローを解除する際は、マイページのフォロー中の著者一覧から「フォロー中」アイコンをクリック、
または解除したい著者の記事を開き、タイトル下にある「フォロー中」アイコンをクリックすることで解除できます。