底部のカバーを外すと冷却系が現れる。矢印で示した部分にパソコン用としては定番の軸流ファンが組み込まれている。このモーター~軸受部分が1年半程度で損耗して騒音源になった。発熱量が最も大きいのはCPUであり、おそらくグラフィックボードなど発熱が大きい部位とを銅被覆の導熱管でつないで冷却しようとしている。しかしファンの構造、風の通り方からして、効果的な排熱は難しい。これがパソコンの「常識」。機械工学、流体力学、熱力学など、大学で履修する基礎レベルの内容に照らしても、彼らの世界「常識」は稚拙、というのはこの種の機器の内部を見るたびいつも思うこと。「高性能」なCPUやGPUの発熱は恐るべきレベルだというのに。冷却ファンを交換して静かさは戻ったが冷却性能は低下した印象。パームレストに掌を置くのがつらいくらい熱くなる。そういう時は処理速度も落ちている感触で、今度は「熱暴走」が心配になってきた。
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