「インディ500」、走りながらの知られざる駆け引き

今年もやって来たレースの季節(後篇)
2012.6.15(金) 両角 岳彦 follow フォロー help フォロー中
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インディアナポリス・モータースピードウェイのメインストレート。写真奥が第4ターンであり、そこを立ち上がって長い直線を駆け抜けた佐藤琢磨のマシン(白地にブルー)が今まさに第1ターンへの旋回に入ってゆく。200周目の同じ場所ではフランキッティが外側から「ドアを閉めて」きつつあり、もっと内側ぎりぎりから向き変えの運動を始めざるをえなかった。旋回挙動の始まりがきつくなるのでスピンモードに陥りやすい。その「罠」に陥った形である。それにしても、コースの外周全体、さらには内側まで観客席はびっしりと埋まっている。インディ体験者の言葉によれば「スタンドが揺れるような大歓声が、マシンとともにコースを回ってゆく」という。(写真提供:本田技研工業)
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第96回インディアナポリス500マイルレース、ゴールの瞬間。佐藤琢磨のクラッシュによってフルコースコーションの中の「イエローフィニッシュ」となった。先頭で右拳を突き上げているのがダリオ・フランキッティ。彼自身3度目のインディ制覇である。その内側(写真手前)をチームメイトのディクソンが行くが、1周前にはここに佐藤琢磨が並んでいたのである。彼のインディ参戦は今年が3年目。コース上の空間に設けられたフラッグタワーでチェッカードフラッグが振られている。その真下の白線がフィニッシュラインであり、そのすぐ先にある赤茶色の帯が「ブリックヤード」の名残として残されている煉瓦の帯。(写真提供:本田技研工業)
モナコGPを象徴する「画」。地中海に開口した港を埋める高級なボートとヨットの群れ。その岸壁に沿った公道を最新のレーシングマシンが飛び去るように駆け抜けてゆく。左奥が有名なトンネル(今はホテルの地下を抜ける)、その手前にシケイン。かつてここを曲がるのに失敗して海に飛び込んでしまったドライバーもいる。もう60年ちかく前の話だが。(写真提供:ダイムラー)

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