6速マニュアル・トランスミッションのカットモデル。自動車用変速・伝達メカニズムの最新トレンドを知る人々には「古色蒼然」とした設計、造形だという見解に合点してもらえると思う。本来、この機構は伝達損失が最も小さくできて、エンジンから駆動輪まで回転力をダイレクトに伝えるからこそ、「ドライビングというスポーツ」にも適するのである。ルーズなATに疑問を抱かず、CVTにうつつを抜かしている間に、駆動機構の設計と車両適合(アプリケーション)の両面で日本は大きく後れを取ってしまった。(筆者撮影)
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