日本で一時流行った和製英語の「RV(レクリエーショナル・ビークル)」に分類されるモデルがホンダにはない、という状況の中で、当時のアコード(5代目。これも成熟感のある成功作)をベースに生み出された初代「オデッセイ」(1994年登場)。生産ラインの制約があって車室の断面をこれ以上拡げることができなかったのだが、それがかえって乗用車らしいミニバンという資質につながり、日本だけでなくアメリカでもヒット作となった。アコードの開発者の多くがそのまま移行して作り上げたことも、その資質の良さにつながったはずである。
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