#2/全3回 東京圏には保護者(以下、親)の職業、学歴、収入などで構成される出身家庭の社会経済的地位(Socioeconomic status、以下SESと略)が高い層が集まり、東大や難関大学への受験対策を行う中高一貫校や予備校といった教育機会がある。その上、実家通いが可能であれば大学進学の際に一人暮らしの費用はかからない。 このままだと、東大や難関大学における東京圏出身者の占有率は高まることはあっても、下がることはなさそうだ。 東京の難関大は学生集団の構成(学生構成=student composition)の均質化を明確に課題として認識した上で1、多様化のために入試と奨学金に地方枠を設けている