米国の民主主義が抱える難問を表す一つの指標がある。 ガタが来始めた二大政党支配に挑む「第三党の候補者」たちの年齢が現職とほとんど同じなのだ。 ジョー・バイデン氏は81歳で、ドナルド・トランプ氏は6月に78歳になる。この2人の対抗馬になり得る面々は全員70歳以上だ。 何らかの形で独立候補として参戦を検討しているのは、ケネディ元大統領の甥にあたるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(70歳)、民主党上院議員のジョー・マンチン氏(76歳)、「緑の党」のジル・スタイン氏(73歳)、作家のマリアン・ウィリアムソン氏(71歳)、そして大学教授のコーネル・ウエスト氏(70歳)だ。 こうしたベビーブーマーは、古
米国政治の長老支配、バイデン大統領は飛び抜けて「フレイル」ではなく、老人政治の標準的存在だ
2024.2.20(火)
Financial Times
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