通貨戦争は一体どこに行ってしまったのか。 対米ドルで見た中国人民元は2008年以来、日本円は1990年以来の安値をつけている。 中国の経常黒字は、計測が適切であれば記録的な規模に向かって膨らんでいるか、もうそのレベルに達している。 ホワイトハウスは米国製造業の下支えと、中国の不正競争行為と見なす慣行への対策で頭がいっぱいだ。 それにもかかわらず、ジョー・バイデン大統領と習近平国家主席が15日に行った会談では、為替レートの件はほとんど触れられなかった。 これは凪(なぎ)だが、この静けさがずっと続くことは考えにくい。 為替レートのミスアライメント(ファンダメンタルズ=経済の基礎的条件=に沿った水準
米中通貨戦争は不安定な凪の最中、いずれ再燃するのは必至か
中国が輸出主導の成長モデルに回帰すれば衝突
2023.11.21(火)
Financial Times
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