米WTI原油先物価格(原油価格)は今週に入り急落している。11月8日の原油価格は前日比2.04ドル安の1バレル=75.33ドルと終値としては7月中旬以来、約4カ月ぶりの安値を付けた。「中東地域からの原油供給減」への警戒感が薄らいでいることに加えて、「米国と中国の原油需要が減少する」との懸念が台頭している。 米エネルギー情報局(EIA)は11月7日、「今年の原油需要は前年比30万バレル減の日量2010万バレルになる」との見方を示し、先月(10月)の予測(10万バレル増)を下方修正した。 需要減の主な要因はガソリン消費の低迷だ。 EIAによれば、10月13日時点のガソリン需要は直近の4週間平均で日
原油価格が4カ月ぶり安値、アラブ諸国の財政悪化で「アラブの春」再来リスク
対イスラエルで高まる民衆の不満をオイルマネーで抑えきれない可能性
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