10月27日に死去した李克強前首相を悼む動きが中国全土で広がっている。    李氏の故郷・安徽省では、幼少期を過ごした家の跡地に多くの市民が訪れ、29日までの2日間で数万人以上が献花したと言われている。 中国共産党・政府は27日、李氏の死去について「党と国家にとって大きな損失だ」と哀悼の意を示した。だが、内心では「非常にタイミングの悪い時期に李氏は死去した」と苦々しく思っているのではないだろうか。 李氏は2013年から10年間、首相として主に経済分野を担当した。習近平政権の発足当初、李氏の経済政策は「リコノミクス」と称された。中国経済を高度成長から円滑に安定成長に移行させるため、資源の配分