当コラムでは最近3回にわたり、中国の国内総生産(GDP)と1人当たりGDPがほかの国々よりも速いペースで増えていく局面が、多くの人が考えている(あるいは、希望している)ように終わりつつあるのか否かを論じてきた。 第1回では、中国はまだ貧しい国であるため急成長の可能性が残っていると述べた。 国際通貨基金(IMF)によれば、中国の1人当たりGDPは2022年時点でも世界第76位にとどまっている。 第2回では、最大の国内経済問題について考えた。 慢性的な貯蓄超過は、借入金を燃料に燃え上がった不動産ブームという持続不可能な現象によって吸収されてきたが、そのブームも終わりつつあるという話だった。 第3回