米連邦捜査局(FBI)が8月8日、ドナルド・トランプ前大統領のフロリダ州にある私邸「マール・ア・ラーゴ」を家宅捜索した。 前大統領に対する強制捜査という米史上初めての事件は、2つの問題点を米国民に突きつけている。 一つは、FBIの捜索の目的、今後の司法の動き、そして押収した国家機密文書の詳細な中身だ。 もう一点は、トランプ氏がなぜ退任時にこれだけの国家機密文書を持ち出し隠匿していたのか、という点だ。 司法省は、米国立公文書記録管理局(NARA)からの要請を受けて早い段階から水面下で動いていた。 トランプ氏が2021年1月、大統領を退任してホワイトハウスを去る際、公務に関連する機密文書などの記録