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イノベーション
2019.02.08

未来は不透明、8K・ドローンの持続的イノベーション
IoT時代、<イノベーションの成果>が変わる

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空飛ぶタクシーは「共創型の社会イノベーション」になリうるか

 一方で、ウーバーが2018年5月に発表した「ウーバー・エア」のコンセプト機「eCRM-003」の想定スペックは、巡航速度240〜320km/h、航続距離は充電1回あたり約97kmとなっている。

 小型ドローンですら、1回あたりの充電で25分程度しか飛行できないのが現状だ。商用ドローンの稼働率や着陸する駐機場の混雑など予期せぬトラブルの発生を考慮すると、航続距離は充電1回あたり数百km必要だろう。

 加えて、商用マーケットが拓けるかどうかの可否を論ずるとき、空域管制や離発着地の確保という法律面の整備も含めた運用上の課題が立ちはだかる。

 この課題をクリアできるとすれば、それはウーバーやベル・ヘリコプターのようなテクノロジードリブンな企業の努力だけでは無理だ。

 行政や駐機場などのインフラ整備を担う企業や組織などの、複数プレイヤーの参画と高度な連携がカギになるだろう。

 つまり、地域の分断や社会的弱者の救済といったソーシャルの課題解決も含んだ「共創型の社会イノベーション」が成立して初めて、実現に向けたロードマップが「そろり」と動くことになるはずだ。

 空飛ぶタクシーを8Kテレビ同様、持続的イノベーションの罠として同列に語ってよいかは議論になるかもしれない。

 とはいうものの、大型のドローンでモノやヒトを運ぶというコンセプトは、ドローンが存在感を示し始めた当初から構想されてきたのも事実である。

 企業が持続的イノベーションを繰り返した結果、隘路に迷い込みそうになった時は、一旦深呼吸をし、勇気を持って「お客さま視点に立ち返る」ことが肝要ではないだろうか。

 CES 2019の会場の雑踏の中で、期せずしてこの大原則を実感することになったことを、4回シリーズの連載の締めくくりとして付け加えたいと思う。

JBPRESS

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