IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

子育てのIoT化で生まれる新たなビジネスチャンス
シリコンバレー発スタートアップの成功事例(後編)

BY

>>(前編)より続く

CESで注目の子育てテクノロジー“Baby Tech”

 呼吸モニタリングができるハイテクベビーモニター、Cocoon Cam。2017年2月にアメリカで発売開始し、日本には未上陸だが、そもそもベビーモニターは日本でも需要があるのだろうか。

 アメリカと日本とでは、そもそも住宅事情から子育てのやり方まで、大きく異なる。一般的にアメリカの住宅は日本よりも広いこともあり、また、赤ちゃんのころから子どもを両親とは別室のベビーベッドに一人で寝かせるのが、アメリカの習慣だ。

 また、アメリカでは出産後の母親の仕事復帰が比較的早く、ベビーシッターと過ごす赤ちゃんの様子を見るためにモニターが必要だという側面もある。そのため、アメリカでは、赤ちゃんの衣服に装着して呼吸をモニタリングしたり、赤ちゃんの動きを感知する「スマートシーツ」など、さまざまな「ベビーモニター」商品が出回っている。

 一方、赤ちゃんと母親との密着度が高いのが日本の子育ての特徴ともいえるが、そんな日本でも、ベビーモニターは今どきの赤ちゃんの見守りのために、大いに活用されている。赤ちゃんの寝ている間、母親が別室で家事をしたり入浴したりするというような時に、赤ちゃんに変わりがないかを見守るためにベビーモニターが活躍しているのだ。その背景には、核家族化という現代社会特有の現象があると言えそうだ。

 日本でも、赤ちゃんの様子が見られるだけでなく、きちんと呼吸できているかがわかるモニターを求める人は多い。主に輸入品で、赤ちゃんの心拍を計測するセンサー付きシートや、おむつに取り付けて腹部の動きで呼吸をモニタリングし、動いていない場合に警報音が鳴るという商品が売られている。これなら、添い寝をして親が眠っている間でも、赤ちゃんの異変に早く気が付くことができる。

 子育てにこうした機器が使われるようになってきた背景には、母子別室という子育て習慣があるアメリカに限らず、子どもを見守る大人が家庭内に母親しかいないという、核家族化という社会の変化が要因にあると言ってよいかもしれない。

 また、課題があるところには商機ありということで、2018年1月にラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)においても、優れた子育て関連テクノロジー商品が表彰される「Baby Tech Awards」(※1)が発表されるなど、さまざまな“Baby Tech(ベビーテック)”関連商品が盛り上がってきている。

※1:Baby Tech Awards

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

トイレを電池・配線レスでIoT化、スライドラッチ受け「SWITCHSTRIKE AIR」3月末に発売 元離宮二条城で試験運転も開始
BIGLOBEモバイルがIoT/M2M通信向けサービスを強化 月額400円台からの低価格プランや固定IPオプションなどを提供
住友電工とNEC、モビリティ事業で協業--自動車でのAI/IoT活用を加速
“トイレのIoT化”で混雑時の利用効率を向上--安否確認や犯罪防止にも活用
混雑トイレに新たな"IoT"、世界遺産、元離宮二条城での試験運用開始
シーメンスのIoTプラットフォームがAWS上で利用可能に | IT Leaders
Keychain、ブロックチェーンを使ったIoT認証セキュリティソフトを開発
三菱電機、低消費電力や低コストをAI技術で実現
NTT Comと成蹊大、IoTによる大学構内の環境モニタリング実証実験を開始
IoTデバイスのセキュリティ向上へ--MITが低電力暗号処理チップを開発
VMwareがIoTセキュリティで特に重視するのは自動車業界
Oracle、「Oracle IoT Cloud」の新しいインダストリー4.0機能を発表
三菱電機、AI技術で機器やエッジをスマート化
クアルコムが産業IoT向け「Wireless Edge Services」、5G NRの計画など披露
【NW未来予想図04】セルラーLPWAが急成長――2022年にはNB-IoTがシェア50%近くに
BIGLOBEモバイルがIoT向け通信サービスを強化、低容量の100MB/上り高速の300GBプラン

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。