製造現場の課題解決のためにIoTを活用する取り組みが加速している(写真はイメージ)

 日本能率協会コンサルティング(JMAC)では2015年以降3年にわたり、日本製造業のIoTの取り組みに関する実態調査を行っている(*)。今回は最新の調査報告から見る、IoTに対する各社の取り組み実態から見るIoT取り組みの現在と未来について解説し、このシリーズのまとめとしたい。

(*)2015年10月(有効回答数175人)と2016年8月(同182人)と2017年8月(同305人)にWebアンケート調査を実施。

活発化しているIoTへの取り組み

 JMACではものづくりにおけるIoTの成果領域を
Ⅰ.課題解決
Ⅱ.最適化
Ⅲ.価値創造

の3つの領域で捉えている(図1)。

図1 IoTの3つの成果領域