LINEの「Clova WAVE」、Googleの「Google Home」と「Google Home Mini」。海外では一年以上前から盛り上がっているスマートスピーカーだが、ようやく日本でも各機種が発売され始めた。

とはいえ、まだまだ国内での普及率や認知度はさほど高くない。海外で圧倒的シェアを誇る「Amazon Echo」の日本発売を待っている層も一定数いるだろうが、そもそも「何ができるか知らない」「何となく知っているが興味がない」という層が圧倒的に多いのではないだろうか。

現状、海外での盛り上がりから「置いてけぼり」感のある日本のスマートスピーカー市場。日本人があまり食いつかない理由や、日本展開が遅れた理由を探る。

主なスマートスピーカーの日本での発売状況

まずは主なスマートスピーカーと、国内での発売状況を簡単にまとめておこう。

Google Home
Googleが開発したスマートスピーカー。世界的なシェアはAmazon Echoに続いて2位
・搭載AI:Google アシスタント
・日本発売:2017年10月6日(金)に発売済

Clova WAVE
LINEが開発したスマートスピーカー。現状、最大の特徴であり強みは、LINEのメッセージ読み上げや返信などの操作を音声で行なえること
・搭載AI:Clova
・日本発売:2017年10月5日(木)に発売済。※正式発売日
(※先行体験版の予約開始日:7月14日(金)→8月23日(水)より順次発送)

Amazon Echo
海外では圧倒的なシェアを誇る、Amazon.com開発のスマートスピーカー。発売が一番早かったこともあり、「スキル」と呼ばれるスマートフォンで言うところの「アプリ」の多さでも他を圧倒している
・搭載AI:Alexa
・日本発売:未定。年内発売予定

HomePod
Apple製のスマートスピーカー。2017年6月5日(月)に発表されたばかりで、海外でも未発売の機種
・搭載AI:Siri
・日本発売:未定。2017年12月よりオーストラリア、イギリス、アメリカから順次発売予定

前述の通り2017年10月現在、日本での選択肢はGoogle HomeとGoogle Home Mini 、そしてClova WAVEのみ。

世界的に最も普及しているAmazon Echo の初回発売日が2014年11月6日であったことを考えると、やはり日本はこの分野においてワンテンポどころではなく遅れをとっている、と言わざるを得ない。