IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

テクノロジー
2017.08.25

激化するサイバー攻撃に国や企業は耐えられるのか?
仮想通貨の盗難にDDoS攻撃、セキュリティ側の苦悩

BY

リオオリンピック直前、関連組織に大規模なDDoS攻撃

2017年3月22日、警視庁が運営する「@police」は「不正プログラムに感染したIoT機器が発信元と考えられるアクセスの増加等について」という文書を発表。宛先ポート5358/TCPに対するアクセス件数が1月下旬に急増したことを報告した。警視庁が発信元となるIPアドレスにつなげたところ、いずれもマルウェアに感染したIoT機器が踏み台となり、DDoS攻撃に利用されたと見られている。

「年々、インターネット空間での攻撃が頻繁になっています。昨年のリオオリンピックの直前には、オリンピック関連の複数の組織が大規模なDDoS攻撃の標的となり、話題になりました」

そう語るのは、ラックのサイバー・グリッド・ジャパン、チーフリサーチャーの渥美清隆氏。オリンピック以外にも、イルカの追い込み漁を行っている和歌山県・太地町のウェブサイトや関連企業から中央官庁に至る幅広い対象に対して、反捕鯨を掲げる攻撃者たちが一斉にDDoS攻撃を仕掛けた「キリング・ベイ作戦」が実行されるなど、サイバー攻撃に関するニュースが後を絶たない。

「今年の6月には、マクドナルドの店舗でポイントサービスや電子マネーが一時期使用できなくなったのですが、同社のネットワークシステムがウイルスに感染したニュースがありました。公式に発表はされていませんが、当時騒がれていたマルウェア『ワナクライ』に感染したのでは、という噂が流れました」

ワナクライは、データを暗号化して身代金を要求するランサムウェア。世界中の企業や組織が標的となり、被害が拡大した。

「ポイントカードサービスは、一見するとIoT的ではないように見えますが、IoTのオリジナルの意味はRFIDを貼り付けた商品タグからきています。その点でいえば、個人の情報を紐付けているICカードもまた、IoTに含まれます。IoTがサイバー攻撃を受けた場合はデバイス側に被害が出ると思われがちですが、マクドナルドのようにサーバーサイドが狙われた場合も影響があるのです」

渥美氏いわく、IoTビジネスを継続するならば、デバイスだけでなく、その中間にあるネットワークと、サービスのデータを蓄えているサーバー側も守らなければならないとのこと。包括的なセキュリティ管理が必須となるのだ。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

KDDIと東芝、5G時代の「グローバルIoT」で協業--データ収集から活用までワンストップで
新コンセプトの見守りサービス「スマート電池」
KDDIと東芝、東芝デジタルソリューションズがグローバルIoT事業で協業
IoT開発支援「mockmock」、「データレコーダー」プレビュー版が公開
ドコモと伊藤忠、米国でIoTを使って傭車の運行を見える化する実証実験を実施へ
Windows 10の最新情報を知らせるイベント
鍵のIoTで変わる不動産業界、スマートロック「NinjaLock M」を内覧した
AI・ビッグデータ・ブロックチェーンによる第四次産業革命とは? 〜FLOCの一般向け無料セミナーで学ぶ「教養としてのテクノロジー講座」
高度なIoT機器のセキュリティ検証の低コスト化を支援、ユビキタスAIコーポレーション
STマイクロ、生産設備の予知保全などを可能に
国内IoTエッジインフラベンダー選定基準、「IoTの技術力」「ユーザー業務の理解度」を優先――IDCがユーザー調査
SIGFOXの測位技術で物流資材管理、アルプスのIoTタグ
凸版印刷とACCESS、LPWA新規格「ZETA」で協業
FPGAでエッジAIを高速に、NECが専用ツールをデモ
配送車両の運行状況を自動で収集する物流向けIoTサービス、米国で実証実験
製造現場向けAI×IoTサービス提供のスカイディスク、シリーズCで8社から8.6億円を調達——製造関連3社とAI活用の分野別パッケージ開発で協業

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。