IoT(Internet of Things)の最新ニュースや企業&ベンチャー事例(ケーススタディ)ほぼ毎日掲載

イノベーション
2017.05.29

機械仕掛けの神、AIは人間の敵か味方か
IoT時代、「行動する動機」が変わる

BY

人間とAIの思惑は重なるのか。 Photo by BagoGames, under CC BY 2.0.

映画「エクス・マキナ」は警鐘を鳴らす

 人間が行動する動機は、AIのアルゴリズムの動機とは異なる。人間は本能的に、自分自身と自分の身の回りの人間の安全や利益を守ろうとするだろう。

 しかし、AIのアルゴリズムではそれが保証されるとは言い切れない。その帰結として、AIが日常生活や企業活動に入り込む近未来においては、人間にとってしばしば不都合な真実が垣間見える。

「エクス・マキナ」(Ex Machina)。これはアリストテレスの『詩学』で批判的に語られている演劇技法のことだ。

 収束がつかないほどもつれた劇の最後の場面で突然、クレーンで吊られた役者(機械技掛けの神=Deus ex machina デウス・エクス・マキナ)が降臨して話をまとめてしまう急転直下の演出を意味する。

 もっとも、近未来の機械仕掛けの神(AI)は、必ずしも観客が期待するハッピーエンドをもたらすとは限らないかもしれない。

 2016年の夏に日本でも公開された映画『エクス・マキナ』(アレックス・ガーランド監督、2015年)は、人間とAIの行動の動機の違いについて鋭く問題提起を行ったという点でいずれ見直され、高く再評価されるだろう。

 世界最大のネット企業で働く、若きプログラマーが社内懸賞で当選して、山奥で研究三昧の隠遁生活を送る創業者の家に1週間招かれる、というところからこの映画のストーリーはスタートする。

「Blue Book」(青色本)という検索エンジンを開発し巨万の富を築いた伝説的な天才創業者の家で、若いプログラマーは可憐で美しきアンドロイド・エヴァ(Ava)に出会う。

 実は創業者の家は別荘にカモフラージュされた最新鋭かつ極秘のAI研究開発拠点であり、若きプログラマーに課された役割はエヴァにチューリングテスト(注:アラン・チューリングによって考案された、機械が知的であるかどうかのテスト)を施すことだった。

JBPRESS

あわせてお読みください

記事ランキング

  • 直近1時間
  • 昨日

話題のキーワード

注目連載

あわせてお読みください

IoTニュース

プロセッサコア以外で勝負に出始めたArm
Sigfoxブースはスポーツバイクの盗難防止や落石管理など事例満載
KDDI、センサー設置から故障予兆検知までをワンストップで提供する「KDDI IoTクラウド 〜工場パッケージ〜」を開始
IBM、Oniqua Holdingsを買収--産業用IoTなど強化へ
DX活用で働き方改革・第2幕へ――ビデオ、AI/IoTをオフィスに埋め込む
KDDIが法人向けに工場生産設備の故障予兆を検知するサービス
ボッシュ・ジャパン、イノベーションフレームワーク「FUJI」 でIoT・AI領域へ積極参入[PR]
KDDIが工場向けIoT――センサーからデータ分析までワンストップで提供
NEC、製造業のデジタルトランスフォーメーションに向け、共創型体験スペース「NEC DX Factory」を開設
IoT市場を牽引する自動車と産業用インターネット - IC Insights
パナソニック、レガシーと最先端技術でモノにした3つの新規事業
IoTやAI、ブロックチェーンなどの最新技術が集結--Interop Tokyo 2018開幕
「ロボット×IoTデバイス」で介護負担を軽減、NTTデータが見守りロボットサービス「エルミーゴ」を提供開始
「5G」標準仕様の策定が完了、サービス開始へのカウントダウンへ
TIS、IoTプラットフォーム推進団体「FIWARE Foundation」に参画
IBM、エッジと連携するアナリティクスクラウドデータ基盤

IoTニュース”は、Mynd Engineを活用して、世の中のIoT関連の記事をまとめさせていただき、ご紹介させていただきます。