昨年、英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士が論文『雇用の未来』の中で綴った、AI(人工知能)やコンピューターによって取って代わられる職業が話題となった。

そのうちのひとつに含まれていたのが不動産ブローカー(仲介業者)だ。これまで、古い体制が染みついてきた不動産業界の中において、仲介業者は業界の奥深くまで根付いた存在だったといえるだろう。

しかし、技術革新が進み、あらゆるものがつながり出した今、AirbnbやUberのような仲介業者を排除するビジネスモデルが市場を作り出している。それは不動産業界でも同様のようだ。

現在において、その動きはどこまで広がりを見せているのか――? 7月18日、不動産市場の改革に挑む企業が集結した「テクノロジーによって『住まい・暮らし』に変革をもたらす不動産テック最前線6社合同イベント」が開催されるとのことで足を運んでみた。

まず、代表者が登壇し、各社の取り組みや事例について講演。どれも、多様な角度から業界に切り込むビジネスモデルが並んでいたが、最初に注目したのは、イタンジの自動化によるサービスだ。