製造業の現場でIoTが解決する課題とは?(写真はイメージ)
第4次産業革命はロボット、IoT、AIの技術進化でもたらされると言われている。
いろいろなものの状態が、ロボットが搭載する各種センサー、ロボット以外の各種デバイス、設備などを通して検知され、IoTを活用して情報が収集・蓄積される。データベース化された情報はAIによりカテゴライズされ、知識化される。ユーザーはその中から最適な情報を選択し、再びロボットやデバイス、設備等を通してユーザーにサービス提供される(図1)。
図1 第4次産業革命を担う3大技術
このような世界は、スマートフォンを利用した情報検索やサービス利用では現実のものとなっている。しかしながらビジネスの世界では、まだ普及には至っていない。一部の会社では、自社の製品の利用状況をIoTで把握してアフターサービス事業に生かしているが、多くの会社では、IoTで何ができるのか、IoT活用をどのように行えばよいのかについてはっきりとした道筋が見えていないのが現状である。
では、ものづくりの世界ではIoTはどのように活用されるのであろうか。
製造業におけるIoTの活用領域は、(1)「課題解決」、(2)「最適化」、(3)「価値創造」の3つがある(図2)。
図2 IoT活用のフレームワーク