例えばこのアンケート調査では、「デジタル教科書をどの科目で、どれくらいの時間、どのように活用したのか」という定量的な視点がありません。しかも、「理解度」についてデジタルと紙の教科書で比較した実証実験ではなく、生徒の印象を尋ねただけにすぎません。それに、「当てはまる」と「どちらかと言えば、あてはまる」という割合の間には、一定の傾向が認められません。 デジタル教科書についての調査は先行導入する学校を中心に行われていて、先生も新たな取り組みに前向きでしょう。子どもは大人の期待に敏感ですから「デジタル教科書は良いものだ」と答える可能性が高まるのは当然のことです。「デジタル教科書を活用すると、紙の教科書
デジタル教科書でZ世代の英語力が激落ち!リスニングには便利でも語学で重要な「構造化」に不向き
言語脳科学者・酒井邦嘉氏に聞く(2)