八潮市のケースが特異なのは、下水道管が埋設されている「深さ」です。破損した下水道管は地下10メートルにあり、通常より深く、破損時に崩れる土砂の量もそれだけ多かったと言えるでしょう。 ただ一方で、大阪市のデータを見る限り、全国の下水道事業者の点検・工事の「重優先度(特に重要なもの)」をはかる際、「土かぶり」いわゆる「深さ」という重要なファクターを十分に考慮していなかった可能性はあります。 優先度の判断の仕方は下水道事業者にもよりますが、大阪市の場合は「重要度+健全度」で最終的に優先度を判断するという仕組みです。 重要度については「重要路線かどうか、地上の利用状況、経年変化、材質、土かぶり」などの
【八潮・道路陥没】露見した下水道の盲点…深さと地盤改良、危ないのは高度成長期にできた都市部の住宅街や国道付近
神戸大・小池淳司教授に聞く(1)
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