「娍子(すけこ)を皇后とする」 今回の放送では、木村達成演じる三条天皇はそう言い放ったが、藤原道長からすれば「ちょっと待ってくれ」と言いたかっただろう。 三条天皇は長和元(1012)年2月14日に道長の次女・妍子(きよこ)を中宮としたにもかかわらず、3月になってこんなことを言い出すとは、道長も予想外だったに違いない。 三条天皇は「一帝二后をやってのけた左大臣だ。異存はあるまい」と言う。確かに、道長は一条天皇には中宮の定子がいたにもかかわらず、定子を皇后とし、自分の長女・彰子を中宮とした。 だが、このときの定子は兄・藤原伊周(これちか)の不祥事によって出家しており、中宮が行うべき宮中神事が行えずに
『光る君へ』権勢を誇示するあまり悪評広まる藤原道長、病に倒れるも三条天皇を退位に追い込む“復活劇”が始まる
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