魅力あふれる物語では、主人公やそのパートナーなど近しい人たちが躍動するだけではなく、いわゆる「脇役」も生き生きとしている。時には主人公よりも大きなインパクトを視聴者に与えることさえある。 大河ドラマ『光る君へ』も脇役たちが異彩を放っており、今回の放送では、とりわけ個性的な脇役2名が見せ場をつくることとなった。 1人目が、ユースケ・サンタマリア演じる陰陽師の安倍晴明(はるあきら)だ。前回放送から3年の月日がたった寛弘4(1004)年の夏から物語はスタートするが、冒頭から干ばつで苦しむ民の様子が映し出された。 雨が全く降らずに井戸が干上がると、まひろの父・藤原為時(ためとき)は「我らの命も持たぬや