「シベリア民間人抑留者」はどのように発生したのか。そこには樺太ならではの背景があり、逮捕状況によって3つのグループに分けられる。 ひとつは、一般人として暮らす元軍人。 ひとつは、軍隊経歴のない正真正銘の民間人。 そして3つめは密航者。 この分類を示しているのが『南樺太地区未帰還者の全般資料』という貴重な報告書である(昭和三十年一月一日調製・北海道民生部保護課。以下、全般資料と表記)。 全般資料は緊急疎開から始まって、町村ごとの戦災・疎開状況、抑留逮捕の状況、受刑者の氏名、残留邦人の状況など、終戦時の樺太に関して当時わかりうる限りの情報を収集・整理したものである。情報源は主に引揚者からの聞き取りで
軍人が乗る帰還列車をただ見つめるだけ—引揚事業の対象から外された「民間人抑留者」たち
【中編】もうひとつの「シベリア抑留」、軍人のみならず民間人を襲った終戦後の悲劇
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