NHK大河ドラマ『光る君へ』では、これまで「栄華をむさぼった貪欲な最高権力者」というイメージが強かった藤原道長のイメージを刷新させ、好評を博している。一方で「本当に道長はこんな好人物だったのか?」という疑問の声も上がるなど、史実における道長の実像についても、関心が高まっているようだ。果たしてどんな人物だったのか。(*)本稿は『実はすごかった!? 嫌われ偉人伝』(真山知幸著/日本能率協会マネジメントセンター)の一部を抜粋・再編集したものです。 藤原道長は、平安時代に栄華を極めて、わがまま放題に振る舞った権力者として知られている。 自分の娘を次々と天皇のもとに送り込み、孫を産ませては、自分の権勢を