JR東日本上越線の土合(どあい、群馬県みなかみ町)は、おそらく最も有名な「トンネル駅」だろう。駅舎と上りホームは地上にあるが、下りホームは約70m下の新清水トンネル内にある。下りホームから改札口までは、486段もの階段をのぼらなければならない。 この深さのために「日本一のモグラ駅」と呼ばれ、ちょっとした観光スポットになっているのだ。 土合駅がなぜこのような構造になっているのか。それは、上越線の下り線と上り線が別々のトンネル(それぞれ「新清水トンネル」と「清水トンネル」)を通っているからだ。なぜそうなったのかを知るには上越線がたどった苦闘の歴史を振り返らなければならない。 それを説明する前に、ま
土合駅下りホームが「日本一のモグラ駅」となった60年前のトンネル事情【トンネル駅を探検しよう】
ここからは、JBpress Premium 限定です。
カンタン登録!続けて記事をお読みください。詳細はこちら