大規模施設や公共建築で木材を活用するケースが目立っている。東京五輪のメイン会場となった国立競技場や、整備費用の問題が浮上している大阪・関西万博の会場にも木造リング(大屋根)が設置される。また、近年増えているのが鉄道施設での木材活用だ。従来、駅舎や枕木などに木を多用していたが、時代と共に耐火性・耐震性、耐久性などが求められ、鉄やコンクリートに取って代わられた。木材を再評価する潮流は鉄道事業者だけではなく、私たちにも恩恵をもたらす。ライターの小川裕夫氏が、鉄道事業者の木材活用事例と、副次的な効果についてレポートする。(JBpress編集部) 2020年に新規開業した高輪ゲートウェイ駅は、49年ぶり