これまで、大河ドラマの舞台として描かれたのは、戦国時代と幕末がもっとも多かったが、その理由は「人気がある」ということだけではなかった。戦国や幕末は、繰り返しドラマ化されてきたので、制作側にもノウハウの蓄積があり、セットや衣装・小道具の調達・作成、画面作りなど、何かとスムースに進めやすい、という事情もあったようだ。 そこへ行くと今回の『光る君へ』は、セットや小道具、セリフに出てくる言葉なども、史料や絵巻物を参考にしながら、平安時代感を出すようにかなり努力している様子が見てとれる。それでいて、令和のわれわれが共感できるよう、ストーリーやセリフの表現なども工夫している。まずは、脚本・制作陣の健闘に敬
『光る君へ』で話題、平安貴族にお金持ちはいなかった…という意外な事実
物々交換が基本だった平安時代、なぜ貨幣経済から逆戻りしてしまったのか
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