原油市場は12月に入り、弱気ムードが支配的になっている。 米WTI原油先物価格は12日、前日比3.8%安の1バレル=68.61ドルで取引を終えた。一時、68.22ドルと6月下旬以来の安値を付けた。 原油価格は前月末から12日時点までに10%近く下落した。「世界の原油市場の需給が緩んでいる」との見方が強まっている。 OPECプラス(OPEC=石油輸出国機構とロシアなどの大産油国で構成)は11月30日、2024年1月から日量220万バレルの自主減産を行うことを発表したが、市場から「実効性に疑問がある」との声が広がったために、逆に価格の下押し材料になってしまった。「OPECプラス以外の産油国の生産が
原油暴落か急騰か、サウジアラビアをめぐり交錯する真逆の2大リスク
財政ピンチで自主減産放棄し増産に転換?フーシ派が石油施設を攻撃?
2023.12.15(金)
藤 和彦
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