「お台場」という地名から、多くの人は「フジテレビがあるベイエリアのおしゃれタウン」というイメージを抱くだろう。でも「お台場」とは、本当はとてもキナ臭い地名なのである。「台場」とは、幕末から戊辰戦争の時代に築かれた砲台や堡塁のことだ。 1853年(嘉永6)のペリー艦隊来航をきっかけに、徳川幕府は本格的な江戸湾防衛の必要に迫られることとなった。こうして品川沖の海上に、西洋の軍学を手本とした台場の建設することが計画された。これが品川台場で、幕臣の江川太郎左衛門が設計に当たった。 当初の計画では、海上に2列11基、陸上に1基の計12基を築く予定だった。しかし、大量の石や土砂を運んで海の中に人工島を築くの
本当はキナ臭い地名?幕末から戊辰戦争の時代に築かれた「品川台場」の真の姿
東京23区に古城を訪ねる:第8回「品川台場(港区)」
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