気候変動問題や地球温暖化に対するニュースが毎日のように報じられている。ハリケーン、台風、豪雨などの自然災害の激甚化、海面水位の上昇、深刻な干ばつや大規模森林火災の発生など、地球温暖化の影響がさまざまな形で表れている。温室効果ガスの排出削減に向けたあらゆる取り組みが各国で進められている。 そんななか、気象庁は5月12日にエルニーニョ監視速報を発表した*1。これは、毎月1回発表されているものだ。 5月の速報で注目されたのは、「4月の太平洋赤道域の海洋と大気の状態は、平常の状態と見られるが、エルニーニョ現象の発生に近づいた。今後、夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高い(80%)」と予測し