写生を重視し日本画に革新をもたらした円山応挙、呉春を祖とする円山・四条派、さらには伊藤若冲や曾我蕭白といった“奇想の画家”が活躍した京都画壇。かたや徳川幕府の御用絵師として華やかな襖や障壁画を制作する江戸狩野派が牽引した江戸画壇。これまで江戸中期以降の日本美術は、京都と江戸の2つの都市を軸に語られてきた。 だが、その常識が変わりつつある。京都と江戸の“美術界2大メジャー都市”に加え、ひとつの街が注目を集め始めた。それが「大阪」だ。 2022年、大阪の日本画を紹介する展覧会が相次いで開催された。「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」(泉屋博古館東京)、「サロン!雅と俗―京の大家と知
なぜ「大阪画壇」は評価されなかったのか?今、注目される大阪の日本画の魅力
「大阪の日本画」東京展が東京ステーションギャラリーで開催中
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