[ロンドン]「昨年、私はこの場で米国の才能と可能性の物語を語った。携帯電話から自動車まで、あらゆるものを動かす指紋ほどのコンピューターチップ。これは米国で発明された」――ジョー・バイデン米大統領は2月7日夜、連邦議会上下両院合同会議での一般教書演説(施政方針)で力説した。「かつて米国は世界の4割近いチップを製造していた。しかしこの10年でその優位性は失われ、1割に落ち込んでしまった。コロナ危機で海外の半導体工場が止まった影響をわれわれは目の当たりにした。いま自動車は1台当たり3000個のチップを必要とする。米国メーカーはチップ不足のため十分に自動車を製造できなくなった」「自動車の値段は上がり、労