スペースジェットの失敗にはいろいろ理由があるが、大きいのは米国当局から耐空証明を取得できなかったことだ。その理由として、三菱重工業と国がスペースジェットの設計製造にあたって、技術的に「JIS規格(日本産業規格)」で通用すると甘く見ていたのではないか、という意見が関係者からも伝わってくる。 試作機のロールアウト後、電気系統の配線などに約900カ所に上る設計変更が必要であることが判明した。それが結果的に6度の納入延期につながり、事実上の撤退に至っている。そうした多くの設計変更は、本来ロールアウト以前に対処すべき課題である。その点でも事業継続についての見通しの甘さがあった。 いずれにしても、今回の結
三菱重工の国産ジェット旅客機が開発中止、政治の責任を忘れてもらっては困る
ANAとJALの機材計画にも大きな影響、どう落とし前をつけるのか
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