学生時代から現在に至るまで、25を超える外国語を習い、実際に使ってきたという高野さん。なぜそんなに学ぶ必要があったのか? それは、「アジア・アフリカ・南米などの辺境地帯で、未知の巨大生物を探すとか謎の麻薬地帯に潜入するといった、極度に風変わりな探検的活動のため」で、例えるなら語学は高野さんにとって「探検的活動の道具」であり、ときには強力な「魔法の剣」となるものなのである。 著書『語学の天才まで1億光年』は、そんな高野さんが次から次へと新しい言語を習っては、現地の人とデュープなコミュニケーションをしていく様子が仔細に、たっぷりと綴られている。「これまでもずっと、編集者や読者の方に『語学の本を書い