本年3月下旬から5月にかけてゼロコロナ政策に基づく上海の都市封鎖が行われて以降、中国経済の減速が目立っている。 第2四半期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年比+0.4%、第3四半期も同+3.9%にとどまった。 11月15日に公表された10月の月次データを見ても、生産、輸出、投資の前年比伸び率はいずれも前月に比べて伸びが低下している。 とくに消費(社会消費品小売総額)は前年比-0.5%と前月(同+2.5%)からの低下が目立つ。 それぞれについて少し詳しく見ると、輸出は前年比+7.0%と一見まずまずの伸び率のように見えるが、今年の第1四半期以降、輸出価格は2桁の伸びが続いているため、実質ベース