※この記事は、シンクロナスで連載中の「謙信と信長」の記事を一部抜粋して再編したものです。より詳しい内容は同連載をご覧ください。 織田信長の重臣・柴田勝家は、武勇に秀でた武将だったとされている。 それを象徴するのが、その二つ名である「瓶割り柴田」の威称である。 今回はその逸話と史実の合戦を紹介しよう。 元亀元年(1570)6月4日、かつて織田信長に近江の拠点を奪われていた六角承禎が潜伏先の伊賀から失地奪還を狙って、牢人たちを糾合して軍勢を催した。信長は、金ヶ崎の敗退で落ち目にあると見られてたらしく、かなりの人数が集まったらしい。 ここから始まる合戦について、江戸時代の『常山紀談』に「柴田勝家、水瓶