京セラ、第二電電(現KDDI)の創業者で、日本航空(JAL)を再建した稲盛和夫が8月24日、亡くなった。90歳だった。筆者は2012年から13年にかけて『稲盛和夫最後の闘い JAL再生にかけた経営者人生』を書くため、当時JALの会長だった稲盛氏に密着した。稲盛氏に経営観のみならず人生観まで変えられたJALの経営陣にも数多くインタビューした。見えてきたのは人間への深い洞察に基づいた独特の経営哲学だった。 半年以上続いた取材の中で一番印象に残っているのは、袖捲りしたワイシャツ姿で赤いボールペンを握りしめ、細かい数字がびっしり書き込まれたエクセルの数表を読み込んでいる後ろ姿だ。稲盛氏は背中から湯気が
稲盛和夫が遺した組織作りの真骨頂、苦戦する永守、柳井、孫との違いは何か
筆者のとても失礼な質問に稲盛が呆れながら返した「答え」とは
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