ロシアによるウクライナ侵攻に伴う原油価格の高騰を受け、林芳正外相ら各国要人が産油国であるアラブ首長国連邦(UAE)を相次いで訪問し、原油を増産するよう要請した。ロシアに天然ガスを大きく依存してエネルギー政策の見直しを迫られているドイツも同様、UAEなどに大臣を派遣し、「このままでは次の冬が越せない」と、エネルギー資源の確保に躍起になっている。しかし、ここには自己矛盾に陥りかねない危険がある。