2017年に採択された「超スマート社会の実現に向けた沿岸都市における防災プラットフォームの開発」は、災害時における避難行動のデータや、堤防などの防護施設、都市設計のデータを集め、水災害の防災・減災をめざす研究プロジェクト。「具体的にいうと、津波や洪水がどう起きるか、避難路は水の力に耐えられるか、避難場所は適切か。調査を通じて、水の災害に備えた『避難経路』を作っています」プロジェクト代表の有川太郎教授(理工学部/都市環境学科)は、「私たちが進めているのは、避難の支援であり、町づくりの支援」と話す。 「被害を受けた人は、『まさか自分』がとほぼ全員が言う。災害に遭う想像がつかないんです。避難支援が